考える技術書く技術|第三部 : 問題解決の技術の要約

新社会人の読書ログ
スポンサーリンク

バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』を読んだので、要約をまとめていきたいと思います。

ロジカルシンキングの本といえば『考える技術・書く技術』と言っても過言ではないぐらい有名な本書。

「読み手がより読みやすいように、理解しやすいように文章を書くためにはどうしたらいいか」ということを書いた本なのですが、なぜかこの本が読みにくい…

読むのにかなり頭を使うため、私も読破までかなりの時間を要しました。

読みきれずに挫折してしまった人も多いのではないでしょうか。

というわけで、『考える技術・書く技術』の主張をおおまかに要約しました。

この記事をよく読んで大枠を理解した後で本書を読むと、スラスラ理解できるでしょう。

この本は4部構成になっています。

第一部が書く技術、第二部が考える技術、第三部が問題解決の技術、第四部が表現の技術。

今回は第三部の「問題解決の技術」の要約です。

第一部と第二部はこちらから。

第3部について

第3部は、主に問題志向型の文章(問題の解決案を提案する報告書など)を書く場合についてです。

問題解決型の文章では、「何をすべきか?」、「それをするべきか?」、「どのようにするべきか?」という3つの疑問のいずれかに対する答えを出していきます。

このようなケースでは以下のような流れで進めます。

このうち、第三部で扱うのは、ピラミッドを借り構造的に作る最初の2つのステップです。

最初のステップ「問題を定義する」については、第8章で問題定義のフレームワークを説明しています。

二番目のステップ「問題分析を構造化する」については、第9章で問題分析作業のフレームワークを説明しています。

第8章 : 問題を定義する

第8章では、問題定義の正しい方法論について説明します。

問題定義の2つの質問が、文書の導入部となります。

分析結果を伝える場合には、質問1と2への答えが文書の導入部になり、質問3~5への答えはピラミッドの中に配置されるポイントになります。

問題定義のフレームワーク

「問題定義のフレームワーク」では、3つの質問に答えていきます。

問題定義のフレームワークの質問

1.今何が起きているのか? → S=状況

2.今の何が好ましくないのか? → R1

3.代わりに何を望んでいるのか? → R2

これらの質問に答え、文書に起こす準備が整ったら、問題の定義を導入文に変換していきます。

それではそのプロセスについて詳しく見ていきましょう。

問題を配置する

問題の基本部分を図に配置します。

さきほどの3つの質問にあった、状況と、R1とR2です。

状況と言うのは、「今何がおきているのか?」ということです。

ここでは、スタートポイントと懸念される出来事を書き留めます。

スタートポイントでは例えば、組織図や、製造プロセスといったもののことです。このような構造やプロセスは、イメージできるよう図にします。

懸念される出来事は、「スタートポイント」での機能に起きる問題のことです。

R1は、読み手が解決しようとしている問題、直面しそうな問題のことで、これは、懸念される出来事により表面化します。

R2は、読み手がR1の状態に代わって生み出したいもののことです。例えば実現結果などです。

このように問題の配置をすることで、ギャップを把握し、導入句を構成することができるようになります。

疑問を見出す

基本構造部分の配置が終われば、読み手の疑問が何であるかを探します。

この疑問は、読み手がどこまでその問題のことを理解しているのかによって異なります。

ここでは、いつ行動が取られたのか、それがどう疑問に影響するのかをはっきりさせることが大事です。

導入部へ展開する

問題定義の各部分が配置されれば、次はその各部分を、問題の定義を導入句に変換していきます。

フレームワークでの配置と同じように左から右、上から下へと展開していきながら導入部をつくり、仮構造的にピラミッドをつくります。

第9章 : 問題分析を構造化する

問題が定義されたら、解決案を発見するため、問題分析の作業があります。

問題原因を発見したり、問題解決の選択肢を評価したりする作業です。

第9章では、このような問題分析に役立つフレームワークが説明されます。

データ収集から始める

データ収集から始める人が多くいますが、この方法では、書き手の問題解決に向けて発展させることができず、膨大な時間を費やしてもいい報告書が書けません。

一番良い方法が、データ収集の前に問題分析を構造化する方法です。

なぜその問題が存在するのかを仮説的に考え、データ収集の作業をこの理由の検証に集中します。その理由が妥当だとわかって初めて、問題原因を取り除くための解決策提案の体制が整うのです。

診断フレームワークを作る

問題分野で実際に何が起こっているのかをイメージするため、診断フレームワークを使います。

まずは起こりうる問題原因をMECE分類に従って、イメージ化することです。

第6章で説明したグループ化の3つの方法(構造、因果関係、分類)に基づいて、診断フレームを作ります。

構造のグループ化の場合、構造を図式化します。

因果関係のグループ化の場合、ツリーで結果から因果関係の要素をたどります。

分類のグループ化の場合、有り得るべき原因を分類することで、事前にグループ化し、次にするべき作業を明らかにします。

フレームワークを利用する

診断フレームワークができたら、それを用いて、弱点はどこにあるか、あるならどんな現象が存在するかを具体的に仮説設定します。

そして仮説の立証にむけて、データが必要な質問事項を組み立てます。

その質問ができたら、「それぞれの質問に対して、イエス・ノーで答えるためには、何を知る必要があるのか?」を自問します。

そうすることで、集めるべきデータとそうでないデータがわかり、また集めるデータがどのように分析と関連するかも知ることができます。

また、作業を始める前にデータ源がわかるので、短時間で効果的に問題の原因へ到達することができます。

ロジック・ツリーを作る

診断フレームワークを用いて問題解決法を生み出せればよいのですが、もし知識や洞察力が足りなければ、ロジックツリーを用います。

ロジック・ツリーは、上記プロセスの質問4,5の、問題解決の選択肢や解決案実施のインパクトを明らかにするものです。

解決策の可能性や、戦略機会といったものをMECEに細分化します。

その後、それぞれの行動の利点を計測してリスクを推測し、提案すべき行動を決定していきます。

このロジック・ツリーは、グループ化、グループの要約の論理チェックにも利用することができます。

まとめ

第三部は、問題解決についてでした。

問題を定義し、問題分析を構造化する、そしてそれを踏まえて解決策を発見していくのです。

分析の実施やピラミッド作成がスムーズにいくためには、問題の定義、そして分析の構造化が大事になってきます。

ここで説明されていたフレームワークを利用することがその近道です。

経営コンサルティング、市場調査といった問題志向型に文章を書く人は必ず第三章も理解しておきましょう。

この記事をよく読み、しっかりピラミッド構造の大枠を理解できた人は、ぜひ本書を読んでみてください。

記事を読んだ後の本書のおすすめの読み方は、本書に出てくる具体例を見て、何がおかしいかを考えてみることです。

本書では、原文を修正してより読みやすい構造に直していく過程を見ることができます。

それを実際に、クイズのように自分でやってみるのです。

非常にいい練習になるでしょう。

続く第四部は、表現の技術作成したピラミッド構造を見直すステップについてです。

それでは第四部「表現の技術」でお会いしましょう。

考える技術書く技術|第四部 : 表現の技術の要約
バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』を読んだので、要約をまとめていきたいと思います。ロジカルシンキングの本といえば『考える技術・書く技術』と言っても過言ではないぐらい有名な本書。「読み手がより読みやすいように、理解し...
タイトルとURLをコピーしました