『入社一年目の教科書』|レビュー&備忘録

新社会人の読書ログ
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今回は、新社会人のためのビジネス書のベストセラーの一つ、『入社一年目の教科書』をレビューしていきたいと思います。

岩瀬大輔著、『入社一年目の教科書』です。

備忘録として記しておきたいため、個人的に重要だと思ったことやハッとしたことなどを中心にまとめていきます。

以下のような方におすすめです。

入社を控えている学生

入社一年目、転職一年目の人

仕事のスピードをあげたい社会人

仕事が面白いと思えない社会人

後輩・部下を指導する立場にある人

入社一年目の教科書

単行本 : 236ページ

出版社 : ダイヤモンド社

著者 : 岩瀬大輔

値段 : 1429円+税

著者の経歴

この本の著者、岩瀬大輔さんの経歴がこちら。

東京大学法学部在学中に司法試験に合格
ボストンコンサルティンググループ入社
ハーバード経営大学院にて日本人4人目となる「ベイカー・スカラー(成績上位5%)」を獲得
ライフネット生命設立

本の概要

上記のような輝かしい経歴の人が、社会人として仕事をする上での原理や行動指針について書いた本です。

実際に社会人が日々の行動にすぐにでも活かせるよう、50のテーマで行動指針が具体的に書かれています。

新入社員にこの本を送る会社も多いようです。

入社前の学生はもちろん、すでに働いている人にもぜひ読んでいただきたい本です。

実際に口コミでは、もっと早くに読みたかったと言っている社会人歴の長い人が何人もいたくらいです。

今回は、印象的だったことや、個人的に覚えておきたいと思ったことをいくつか取り上げていきたいと思います。

入社1年目の教科書の具体的なTips

全体の構造として、まず「はじめに」で仕事において大切な3つの原則について述べた後、50のテーマで具体的な行動指針を示すという流れになっています。

ここでも3つの原則について説明した後、50のテーマの中から印象的だったこと、覚えておきたいと個人的に思ったことを取り上げていきます。

仕事において大切な原則3つ

筆者が仕事をするうえで大事にしてきた原則として挙げているのは、頼まれたことは必ずやりきること、50点で構わないから早く出すこと、つまらない仕事はないということの3つです。

3つの原則を死守してきたからこそ成長が加速された、と筆者は自身の経験を振り返って言っています。

どんな仕事にも当てはまる原理です。

この原則を死守して仕事のスピードを上げ、チャンスをつかんでいきましょう。

それでは次からは50の具体的な行動指針を挙げていきましょう。

質問はメモを見せながら

細かいことですが実践していきたいと思ったことの一つが、「質問はメモを見せながらする」こと。

何かに取り組む際は必ず紙に残すのです。思考の過程を紙に書くことで、思考を残すことができるからです。

何かわからないことがある場合も必ず自分で一度調べ、自分なりの仮説を立てます。

その紙を見せながら質問をすることは、3つのメリットがあると著者は言います。

まず1つは、要点をまとめて質問することで、質問する側もされる側も理解しやすくなることです。

2つ目はちゃんと考えてきたんだな、と上司に思ってもらえるということ。実際に筆者は紙に書いてもらったとき、嬉しさを感じたそうです。

そして3つ目は緊張してしまったりド忘れしてしまったとしても質問内容を確実に相手に伝えることができるということです。

私個人的には、質問をしてその答えも一緒にメモしておくことで、後から振り返ったときに何を聞いてどう教わったかが一目でわかるのも大きなメリットの一つだと思います。

決意

質問をする際は、思考の過程、仮説をしっかり紙に残してからしよう

頼まれなくても議事録を書け

これも、自分のインターンの経験を踏まえても非常に大事なことだと感じました。

議事録を作ることは、新入社員であっても簡単に取り組むことができ、基礎的なスキルをつけることができる仕事です。

筆者はそれを24時間以内に上司や先輩に送るよう勧めています。そしてそこから得たFBをストックして活かしていくのです。

議事録は、ただ時系列で書けばいいというものではありません。

FBを活かして議事録を書き続けていれば、「議論に参加しつつ、論点を整理しながら議事録を書く」ということができるようになるでしょう。

議事録を書くことで常に集中して議論に参加することができたり、タイピングスキルが向上したりと言った副次的な効果も得られるのではないでしょうか。

決意

会議ではたとえ頼まれなくても必ず議事録を書くようにしよう

会議では必ず発言せよ

私が個人的にかなり重要だと感じていることの一つが、「会議では必ず発言する」こと。

新社会人は、先輩と比べて経験が浅いため、問題解決能力などで先輩と競うことはできません。

そんな新社会人でも貢献することができるのが、新鮮な目線で意見を出すことなのです。

業界の知識や先入観があまりないというよさを活かし、新人ならではの意見を出すことは実は大事なことのです。

個人的に、会議で必ず発言しようと心がけていれば、真剣に会議に参加し考えるようになるので、そういった点からも、必ず発言すると決めておくことは大切だと思います。

決意

会議では必ず発言すると決めておこう

早く帰ります宣言をする

え?と思われるかもしれませんが…

もし早く帰りたい日があるのであれば、早めに言いましょうということです。

なかなか新人なのに早く帰りたいとは言い出しにくいですが、直前になって言うより、きちんと事前に「この日は何時までに帰らせていただけますか」と言っておくことは別にいけないことではありません。

そして許可が出たら、「その代わり、この日は何時に出社して確認します」のように埋め合わせをするべきだとも筆者は述べています。

本書では、勉強をしたいがために9時に帰ると宣言することでそのような空気を作り出すことができ、毎晩2,3時間勉強をすることができたという人の話も出てきました。

決意

早く帰らないといけない日は、正直に言ってしまおう!

仕事は根回し

もしかしたら新人のうちは機会が少ないかも知れませんが、これは効率的に会議で結論を出すためのアクションです。

会議の場を最大限に活かすには、議論をすること、そして結論を出すことを最重視する必要があります。

そのために情報共有する、論点を出していく、出席者の考えを聞くなどの行程をあらかじめ済ませておく、それが筆者の言う「根回し」なのです。

これも個人的には非常に納得のできる内容でした。

インターンやアルバイト、はたまた会議ではなく「話し合い」のような場でも、多くの人が集まって何かを決めるのは非常に時間がかかると実感したからです。

実際に集まってから、論点を洗い出したり、意見を述べていったりしていたら、一番大切な「議論」の部分に割く時間が少なくなってしまいます。

効率的に進めるため、あらかじめ参加者の意見を聞き、どのような疑問点や反論があるかを把握しておくのがいいでしょう。

そうすればそれをふまえて会議を進めることができるため、短い会議の時間を有意義に使うことができます。

決意

事前にFBを得ておくことで時間を有意義に使おう

ファイリングやブクマはしない

著者は、ファイリングやブクマをすることに反対しています。

ファイリングしたり、ブクマをしたりした時点で、集めたということに満足してしまい、使わずにただ溜まっていく…なんてことが起こるからです。

ハッとした人もいるのではないでしょうか。

実は私はこれに関しては、実践していることがあります。

本やインターネットでいいなと思った情報を、ノートにアウトプットする習慣があります。

ただただスクリーンショットをしておいても、見返すことはあまりないと知っているからです。

紙に書き写すことは筆者も勧めている方法です。

実際にしてみて実感しますが、書き写す作業は目で読んでいるより断然頭を使います

情報の重要度を見極めてどこまで書き写すか考えたり、自分の言葉で言い換えてみたり、はたまた要約したり…

ただブックマークをするより、あとから読み返すより、身につくことは言うまでもないでしょう。

決意

集めた情報を書き写す習慣は継続しよう

まずは英語を読めるようになれ

言われ続けていることではありますが、英語はできるようになりましょう。

そしてまずは書いたり喋ったりできなくても読めるようになるべきなのです。

この理由について著者は、英語の情報量の方が圧倒的に多いからだと説明します。

学生でも、論文を書いたことのある人は理解できるのではないでしょうか。

何よりもまず、英語は抵抗なく、速く読めるようになっておくべきなのです。

私は英語を抵抗なく速く読むためには多読が一番だと思っています。

ということで決意はこちら。

決意

英語はとにかく多読して、なるべく速く読めるようになろう

感動は伝えよ

相手が先輩や上司であっても、新人の視点でよかった点を具体的に伝えていくべきだということです。

あまり上司を褒めるなんてことは一般的ではないように見えますが、感動したことは率直に伝えてもいいものなのです。

そうすることで、感謝やリスペクトの気持ちを伝えることができ、いい人間関係を築けたり、チャンスにつながったりすると言います。

決意

感動したこと、ためになったことは具体的に上司にも伝えてみよう

貯蓄せよ

とにかく貯蓄せよ、と著者は言います。

毎月小額からでも貯めていくことで、貯蓄が資産となり、その資産をどう活用するかを考えることになり、お金のリテラシーも身につくと言うのです。

私も、貯蓄を考えて積立NISAを始めたら、その延長で株について調べたり、ふるさと納税について調べたりとお金全般に関する知識を身につけるきっかけになりました。

また、私はお金を貯蓄し、ある程度の額を貯めることができたおかげで、「最悪仕事を辞めてもなんとかなる」というような安心感、精神的なお守りのようなものを手に入れることができました。

そういう意味でも、社会人になったらまずは貯蓄してみるというのは大切なことだと思います。

決意

貯蓄は続けよう、そして同時にマネーリテラシーを身につけよう!

ゴミと言われる理由は?

この本を検索すると、「ゴミ本」といった意見がちらほら出てきます。

これは一体どういった意見なのでしょうか。

その原因の大概が、この本が書かれたのが数年前であるということに帰すると思います。

「宴会芸は死ぬ気でやれ」などといった、今の時代であったら敬遠されそうなことも書かれているからです。

会社からこの本が送られてきた新入社員にとっては、反発したくなるような内容ですね。

ちなみに宴会芸に関してはこちらの記事で著者の岩瀬大輔さんはこう述べています。

これもメタファなんです。あくまで信頼を得るためのひとつの手段として挙げたまでです。(中略)軽視されがちなことにも本気で取り組むことで、信頼につながります。もしイヤなら、やらなくていいんです。ただその場合でも、ほかの形で努力すると信頼につながると思います。

引用 : https://r25.jp/article/538694190796354635

この本ははっきり断定口調でズバッと言い切っているために誤解を生むようなことがあるのかもしれませんが、著者が伝えたいメッセージは「信頼される人材になりましょう」ということなのだそうです。

※他にも新R25のこの記事では、著者である岩瀬さんに本書に関していろいろな「ツッコミ」をしている記事ですので、興味があれば読んでみてください。

ということで宴会芸はなんとしてでも死ぬ気でやれ!なんていう時代遅れな話をしているわけではないのです。

もし仮にそういう本だったとして、本なんて言うのは100%聞き入れる必要はないんです。

たとえ自分にとっては時代遅れで共感しにくい内容があったとしても、自分が大事だと思ったことをまずは取り入れてみましょう。

私個人的には、今の時代にも新社会人にとって有意義なことがたくさん書かれている良書だと思います。

まとめ

新入社員にとってバイブルとも言える『入社一年目の教科書』。

今回は一部のテーマしか取り上げることができませんでしたが、他にもその数倍のテーマで、具体的なアクションが書かれています。

目次に50のテーマが書かれていますので、目次から気になったテーマを見つけて読むこともできますし、逆に読み終えた後に目次で内容を振り返ることもできます。

何十時間もかけて熟読するような本ではありませんが、入社前に一通り目を通しておくべき本であることは間違いありません。

入社したばかりの人や入社前の人はぜひ、時間を見つけて読んでみてください。

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